全日本SUP選手権大会レポート
2013年11月9日(土)~10日(日)にかけて、静岡県菊川河口にて全日本SUP選手権大会が開催し、それに出場しましたので、そのレポートをいたします。
自分は前日から準備のため、現地へ行っていたのですが、前日は高気圧に覆われていたものの上空には寒気が残り、ウインドサーフィンができる程度の西寄りの風が吹いていました。というか、さらにその前日には茅ヶ崎で良い風が吹いていたのですが、結局仕事で入ることができなかったので、できれば菊川で乗りたい、という一心で現地へ向かったら、多少弱めながらも、4.5㎡で乗れるくらいの風は吹いていたので、ラッキーと言わんばかりに、2時間ほど、ウインドサーフィンを堪能させていただきました。やはり、ここにくるといつも思うのですが、水も綺麗だし、人もすいているし、言うことなし、という感じで楽しめました。
ウインドサーフィンを堪能し、その後に全日本が開催される会場へ行ってみたのですが、すでに準備に入るスタッフも多くいて、選手もあすからの大会に備え、準備をしていました。
前日の夜は、自分は急遽ウェイブクラスの出場が決まったので、宿泊の手配もしておらず、周辺の宿もみんないっぱいとなっていましたので、大会会場の駐車場でテントを張って寝ていました。この日の夜は、高気圧に覆われ、上空の寒気も東へ遠ざかり、朝方には放射冷却で冷え込んだといってもそんなに寒くはなく、前日の程よい疲れもあったのか、テントでもすやすやと眠ることができました。その後、夜明けとともに数台の出場者の車が入ってきて、早くも大会に備え、海へ出ていく選手もいました。
自分も海に出てみたいという気持ちもあったのですが、波があまりなかったのと、協賛企業、そしてオフィシャル気象情報提供ということで、準備に追われていました。目が覚めるとすぐに持ち込んだPCで気象情報を見ていたのですが、はるか東海上の高気圧の吹き出しによる南東寄りのうねりの反応が多少良くなれば良いな、という望みと、また、フィリピンで甚大な被害を出してしまった台風30号からの南寄りのうねりも入ってくるかは微妙となっていましたが、その可能性もあることを大会コンテストディレクターに伝えました。
さて、いよいよ大会開会式が始まりました。今回の大会には、総勢200名近い出場者となり、さすがは全日本の大会と言わんばかりの全国から選ばれた選手たちが集まり、まずは記念撮影から。
その後に早速ウェイブクラスからのスタートです。自分は第4ヒート。しかも、一緒のヒートには千葉から出場のプロウインドサーファーでありプロカイトサーファーや、ボードメーカーの方など、自分以外はこの業界の方たちばかりで、ヒートがわかった瞬間から、モチベーションを保つのが難しくなっていました。
自分のヒートが始まり、自分では落ち着いていたつもりなのですが、波のことばかり気になって周りが全く見えていませんでした。気が付けば残り1分となり、それまで何とか波の癖などをつかもうとしたのですが、なかなか波質を自分のものにすることができず、何とか数本の波には乗ることができたのですが、やはり点数が出るライディングには及ばず。結果は1回戦負け。それまで十分な練習はできたとは決して言えない状況ではあったのですが、自分の中での目標はまずは1回戦通過だったのに、とても残念で悔しかったのを覚えています。その後にほかの選手などの応援に回ったのですが、やはり悔しさが忘れられず、試合会場のとなりの海面で、しばらく練習していました。
やはり、自分の今の実力の足らなさを実感したのですが、試合中のうまい選手のライディングを見ているだけで非常に参考になる部分はたくさんあるのだと、改めて勉強になりました。また、普段のライディングと試合のライディングとでは全く別世界のもので、普段のライディングは、いかにいい加減で自己満足にすぎなかったことを痛感いたしました。
夕方には、ウェイブクラスが終了し、その後、次の日のコンディションが気圧の谷の接近・通過に伴って、かなり荒れることが予想されていましたので、コースレースを急遽実施することになり、ウェイブクラスが終了するとともに、すぐにコースレースが始まりました。ダブルエントリーしている選手も少なくなかったのですが、みなさん体力の続く限り、漕ぎまくっていました。自分はコースレースにはエントリーしていなかったのですが、レースが終了した後の選手の皆さんの、その全ての体力を使い果たした中からこぼれる素晴らしい笑顔がとてもまぶしく見え、来年は自分も挑戦してみたい、という気が少しだけ起こりました。
今回の反省をバネに、来年もぜひ頑張りたいと思っています。また、普段からのライディングも、自己満足に終わることなく、さらにうまい人のライディングを真似するところから始め、来年はもう少し上のところまでいけるよう、トレーニングに励みたいと思います。
出場選手の皆様をはじめ、大会関係者の皆様、本当にお疲れ様でした。また、来年も頑張りますので、よろしくお願いいたします。
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